性器ヘルペスは完治しない?再発予防と上手な付き合い方

一度発症すると完治するのは難しいいわゆる「難治性疾患」の一つが「ヘルペス感染症」です。病名からも分かる通りウィルス(単純ヘルペスウィルス)による感染症です。通常人の体は一度感染したウィルスのタイプを特定すると「抗体」を作り出し、次回感染した場合には発症しないかしても重症化しないようにできています。

ヘルペス感染症は難治性疾患

しかし、風邪ウィルスやインフルエンザウィルスように、抗体ができても発症してしまう感染力の強いウィルスがあります。また、通常は感染しても発症せず体力や免疫力が落ちた時に発症するタイプのウィルスがあり、このようなウィルスによる感染症を「日和見感染症」と言います。

ヘルペス感染症はこの日和見感染症の一種で、健康な状態の時は脊髄にある神経細胞に取り付いて普段はおとなしくしています。(ヘルペス以外にもサイトメガロウィルスやカンジダウィルスなどがあります。ヘルペスも日和見感染症ウィルスになります。)よく風邪をひいて体力が落ちると唇に水疱のようなものができますがこれが単純ヘルペスによる「口唇ヘルペス」という病気です。

先ほども述べたようにヘルペスウィルスは神経細胞に寄生するため、免疫系が機能しにくいと考えられています。というのも、免疫細胞がヘルペスを攻撃する際に重要な神経細胞を同時に攻撃してしまうことになってしまうからです。ウイルスとは「核」を持たない病原菌のことで、カビなどの菌類よりもはるかに小さいのですが、その生存本能は凄まじいものがあることがこのことからもよくわかります。

どうして性器ヘルペスは再発を繰り返すのか?

水疱として皮膚や粘膜に出てきたヘルペスウィルスは抗体によって退治されるので2週間ほどで自然消失していくのですが、この間に抗体に対する耐性を持つウィルスができる危険性もあり、そうなると症状は長引くことになります。

また表面的な症状は消えても神経細胞内にはウィルスが存在することになるので、体力や免疫力が落ちると再発を繰り返すことになります。

こうしたことを予防するにもまずは早期発見、早期治療を心がけることです。そして薬が出されたら自己判断で中止しないでしっかりと飲みきることが重要です。これも耐性菌を作らせないようにするためにとても重要なことです。

日常でできる性器ヘルペスの再発予防対策について

服薬以外の再発予防法としては“いかに体力と免疫力を落とさないか”ということが重要になってきます。そのための方法は以下のとおりですので参考にしてください。

生活習慣を改める

不規則な生活は自律神経やホルモンバランスを乱し、免疫力が不安定になりがちです。そこで、できるだけ規則正しい生活を送るようにしてください。

睡眠、休養はたっぷりと取る

人の体は寝ている間やリラックスしている時に自律神経内の副交感神経が活性化します。この神経は体全体のメンテナンスを担当し、精神的なストレスからの解放や病気からの回復を早めてくれるとても重要な働きを持っています。
そこで、睡眠と休養はしっかりととって体力と免疫力を維持するようにします。

栄養バランスの取れた食事を心がける

近年は健康意識の高まりから男女を問わずダイエットが流行しています。しかし、中には健康的とは言い難い極端なカロリー制限を行う誤ったダイエット法も見受けられます。私たちが生きていくには人の体内では合成できないミネラルや必須アミノ酸、ビタミン類などが必要です。これらは食事から摂取しなくてはいけないので食事をおろそかにしてはいけません。

また、「噛む」という行為は適度な刺激を脳に与え、自律神経の乱れを調整しやすくするのでサプリメントを食事の代用にするのはリスクがあります。低脂肪高タンパクでバランスの良い食事を3食しっかりと食べることが健康維持には重要です。
*サプリメントはあくまでも食事だけでは不足しがちな栄養素を補給するものと心得ましょう。

適度な運動習慣を心がける

人体は代謝によって健康が維持されています。代謝とはエネルギーを消費して新しい細胞を作り出し、古い細胞と入れ替え、老廃物を排泄するという基本的な生理活動のことです。
代謝には必ずエネルギー消費が必要であり、エネルギーを消費するということは熱化学反応が行われているということです。そして人の体の中で最も大きな発熱装置は「筋肉」だとうことが判明しています。

人が作り出す熱の総量を100とした場合「骨格筋」が作る熱量は60〜70に相当すると言われています。このことから筋肉を鍛えて量を増やすと相対的に発熱量が増え、エネルギー消費が上がり代謝も向上します。
これで免疫力が強化されるのでヘルペスウィルスが活動するリスクを抑えることができます。

ストレスケアを心がける

ストレスには血管を収縮させる働きがあります。つまり、慢性的に精神的なストレスを感じている人はその分血管が萎縮してしまい血流が悪くなっているのです。免疫機能が正常に働くには血流を確保する必要があるので、旅行したり趣味やおしゃべりを楽しむなどしてストレスを出来るだけ溜めないようにすることも重要です。

便秘や下痢などに注意する

私たちの腸は免疫やストレスに関してとても深い関係があります。便秘や下痢など大腸の調子が悪いとストレスがたまって免疫力が低下してしまうからです。そこで善玉菌や食物繊維など整腸作用のある成分を含んだヨーグルトやキノコ類、根菜類などを適切に食べて便秘や下痢にならないようにします。

このような対策を講じて出来るだけ免疫力を正常な状態で維持して性器ヘルペスが再発しにくい体質にしましょう。


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