性器ヘルペスと口唇ヘルペスって原因が違うの?

ヘルペスには、性器ヘルペスと口唇ヘルペスの2つがあります。この2つは、症状がでる場所に違いがあるのはもちろん、原因となるウイルスにも違いがあります。ここでは、性器ヘルペスと口唇ヘルペスの原因の違いについて解説していきます。

性器ヘルペスと口唇ヘルペスは感染ウイルスが異なる

性器ヘルペス、口唇ヘルペスは、ともに単純ヘルペスウイルスに感染することが原因で発症します。単純ヘルペスウイルスには1型と2型があり、性器ヘルペスと口唇ヘルペスでは、感染するウイルスの「型」が異なります。

単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)

単純ヘルペスウイルスのうち1型に感染すると、口唇ヘルペスを引き起こします。水ぶくれができる代表的な部位は唇や口の周りですが、そのほかの顔面にも症状が出ることがあります。上半身に症状が出た場合は、単純ヘルペスウイルス1型の感染によるものと考えられます。

初感染の場合

初めて単純ヘルペスウイルス1型に感染した場合は、口唇ヘルペスではなく咽頭炎や歯肉口内炎を発症することが多くなっています。その後、症状が再燃すると口唇ヘルペスになることが多いようです。

再発、再燃の場合

ヘルペスウイルスは、一度感染するとウイルスが体内に滞在し続けるため体調の変化に伴って、症状がぶりかえし(再燃)、再発してしまうことがあります。特に、体力が落ちている時や免疫力が低下している時に、再発するリスクが高まります。

1年に再発する人は2割ほどで、1年に2回程度となっています。

単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)

単純ヘルペスウイルス2型に感染した場合は、性器ヘルペスを発症し、陰部やお尻・肛門周囲、大腿部などの下半身に水ぶくれなどの症状があらわれます。

初感染の場合

初めて単純ヘルペスウイルス2型に感染した場合は、すぐに発症するのではなく2~11日程度の潜伏期間を経てから発症することが多くなっています。その後、水ぶくれや発赤が陰部周辺にあらわれるようになり、ただれ、かゆみという症状を併発するようになります。性器ヘルペスの場合は、口唇ヘルペスと違い初感染時に激しい症状が出やすく、発熱、リンパ節の腫れなどが起こることもあるため注意が必要です。

再発の場合

一度体内に侵入した単純ヘルペスウイルス2型は、神経細胞(腰仙骨神経節)に滞在し続け、刺激を受けることでウイルスが活性化されて、性器ヘルペスの再発を繰り返します。初感染時に比べて症状が軽いケースが多く、小さな水ぶくれやびらんができる程度のこともあります。ただ、神経痛やむずむず感を引き起こすこともあり、さらに潰瘍をつくるなど症状は個人差が大きくなっています。

1年以内に再発する人は8割といわれており、非常に高い頻度で再発を繰り返します。1年以内に6回以上再発を繰り返す場合は、再発抑制療法によって再発のリスクを抑える治療が適用されます。

性器ヘルペスウイルスと口唇ヘルペスウイルスの原因まとめ

ヘルペスウイルスの原因となる単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2つがあります。そして、単純ヘルペスウイルス1型の感染によって発症するのが口唇ヘルペス、単純ヘルペスウイルス2型の感染によるものが性器ヘルペスです。

また、1型に初感染した場合は症状が出ずに再燃時に口唇ヘルペスを発症することが多いのに対し、2型の場合は初感染時から性器ヘルペスを発症し、激しい症状が出るというのも違う点です。

感染菌の型に違いはありますが、どちらも感染力が高く、一度体内に菌が侵入すると、神経節などに潜伏し続け、体力や免疫力が低下した時にウイルスが活性化するのが特徴です。そのため、感染したあとも再発するリスクがあり、再発予防対策をすることが大切となります。


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