単純ヘルペスウイルス2型を含めた8種類のヘルペスウイルスとは

主に水ぶくれや水泡などの症状を引き起こす「ヘルペス」。ヘルペスには性器ヘルペスや口唇ヘルペス、帯状疱疹などがありますが、実はたくさんの種類のヘルペスウイルスがあります。そこで今回は、ヘルペスウイルスの種類について詳しく紹介していきます。

ヘルペスウイルスの種類は8種類

1、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)

<引き起こす病気>口唇ヘルペス、角膜ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、カポジ水痘様発疹症、性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス1型は、唇や角膜、歯肉などのように顔面に症状が出るものが多くなっています。HSV-1によって性器ヘルペスを発症することもありますが、この場合は再発が起こることはほとんどありません。

2、単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)

<引き起こす病気>性器ヘルペス、新生児ヘルペス

単純ヘルペスウイルス2型によって引き起こされるのが性器ヘルペスです。妊娠後期に入った女性が性器ヘルペスを発症し、そのまま自然分娩で出産すると赤ちゃんが感染して新生児ヘルペスを発症してしまいます。一般的には感染を防ぐために帝王切開が行われますが、新生児ヘルペスは予後が悪く、死亡に至るケースが多いため妊娠中の発症や再発には特に注意が必要です。

3、水痘帯状疱疹ウイルス

<引き起こす病気>水ぼうそう(水痘)、帯状疱疹

水ぼうそうは子どもに多い感染症のひとつとして知られていますが、原因が水痘帯状疱疹ウイルスです。全身に水ぶくれができます。そして、大人になり体内に潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが、ストレス過多や疲れなどの影響を受けて再び活性化すると帯状疱疹として症状が表れます。

4、EBウイルス(エンピロバクターウイルス)

<引き起こす病気>伝染性単核症

EBウイルスは、日本人の約70~90%が3歳までに感染すると言われており、ほとんどの人が一度は感染したことがあるウイルスです。通常は、感染しても症状が出ることは少なく、出たとしても風邪程度のことが多いですが、3歳以降に感染した場合は38℃以上の発熱が続いたり、発疹、リンパ節の腫れなどの症状がでます。

5、サイトメガロウイルス

<引き起こす病気>肺炎、網膜症

サイトメガロウイルスも多くの人が一度は感染し、体内にウイルスを持っています。しかし、中には発熱やリンパ節の腫れなどの症状が表れることがあります。酷い場合は、水頭症や難聴など成長に影響を与えてしまうことも。特に、妊娠中のサイトメガロウイルスはお腹の赤ちゃんに障害が残る可能性もあるため、注意が必要です。

6、ヒトヘルペスウイルス6

<引き起こす病気>脳炎、突発性発疹

突発性発疹とは、乳幼児が発症しやすい病気のひとつで初めて熱が出た時に原因になる病気です。高熱が出るのが特徴ですが、高熱が数日続いた後に突然下がるのが特徴です。

7、ヒトヘルペスウイルス7

<引き起こす病気>突発性発疹

ヒトヘルペスウイルス6と同様に突発性発疹の原因です。ただ、ヒトヘルペスウイルス6では乳幼児が感染し発症しやすいのに対し、ヒトヘルペスウイルスは大きくなってから感染することが多くなっています。

8、ヒトヘルペスウイルス8

<引き起こす病気>カポジ肉腫

カポジ肉腫とは、悪性腫瘍(がん)のひとつです。ほかのヘルペスウイルスが感染・発症しても症状がすぐにおさまるのに対し、ヒトヘルペスウイルス8の場合は手術や科化学療法などによって本格的な治療が必要です。感染経路は今のところはっきりと分かっておらず、日本人では約1%の人が感染するといわれているウイルスです。

単純ヘルペスウイルス2型を含めた8種類のヘルペスウイルスのまとめ

実は100種類以上もあるといわれているヘルペスウイルス。その中でも代表的なのが、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、水痘帯状疱疹ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルス、ヒトヘルペスウイルス6、ヒトヘルペスウイルス7、ヒトヘルペスウイルス8の8種類です。

赤ちゃんや子どもの頃に感染している可能性が高いものばかりであり、体内にウイルスを持っている可能性は高くなっています。再発をしないものもありますが、単純ヘルペスウイルス2型をはじめ、水痘帯状疱疹ウイルスなど大人になってからウイルスが活性化して症状が出てくるものもあります。

ヘルペスウイルスは日常生活の中で感染しやすいものですので、どんなものがあるのかチェックしておきましょう。


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